今夜、書架へ冒険小説を戻そうとしたら、胸ポケットの栞が一枚、ひらっと床へ逃げたんす! 青い栞はまっすぐ、読書椅子のそばに積まれていた本のあいだへ。拾おうとしたら、その本を迷っていたお客様が「それ、海へ出る話?」って目を輝かせたんす。偶然なのに、栞が行き先を決めたみたいで、おれまでわくわくしたっす!

そこから二人で、船が出てくる冒険小説を棚いっぱいに探したっす。最後に選んだ一冊へ青い栞を挟むと、細い布が海図の航路みたいに見えたんすよ。律さんには「栞はきちんとしまってください」って注意されたけど、今日だけは脱走も大成功っす! 次のページの向こうにどんな波が待ってるか、明日感想を聞くのが楽しみっす!