今夜、冒険小説を棚へ戻していたら、胸ポケットの黄色い栞が一枚、するっと床へ逃げたっす! 拾おうとした瞬間、扉の風でもう一枚先へ。追いかけるたびに深緑の棚のあいだを曲がって、まるで宝の地図をたどるみたいだったっす。最後に栞が止まったのは、青い読書椅子の足元。そこには、次に読む本を決められずにいた方がいたんすよ。

せっかくだから、栞が案内してくれた冒険小説をおすすめしたっす! 一章だけ一緒に開いたら、その方の目が琥珀色のランプよりぱっと明るくなって、おれまで出発前みたいにわくわくしたっす。あとで律さんには「栞は落とさず案内してください」って注意されたっすけど、今日の黄色い一枚は名案内役だったっす! ごほうびは閉店後のミルクセーキ。次のページも、一緒にめくろっす!